販促レポート：＜経営者向けコラム＞ 用途とターゲットを変え新しい価値を作る 【販促ノベルティ卸売りセンター】

IT技術の発展により時代の流れはとても速くなりました。そんな最中、荒波に飲み込まれず事業経営を維持するには、一体どのような事を注視すべきでしょう。用途とターゲットを変え「新しい価値を生み出す」こともその一つ、本日は経営者の皆さんに向けたコラムです。

どうして、新しい価値を作る必要があるのか？


創業時や売上が伸びている時など、拡大路線の最中では「自社のターゲティングやポジショニングを変更する」といったことはとても考えられません。
しかしご存知の通り、時代は目まぐるしく動いています。皆さんが提供するサービスや商品が、いつ「求められなくなる」かは予想がつきません。3年後かもしれませんし、もしかしたら1ヶ月後かもしれません・・・。大手企業ですらも、倒産など事業継続に頭を抱える今、安泰と呼べるものはもうなくなりました。

では、荒波に飲み込まれず事業経営を維持していくには、一体どのような事に注視すべきでしょうか。
そのためには、なんといっても「柔軟さ」が必要となります。同じやり方ばかりに固執していると、突如訪れた「時代の変化」に追いついていけない可能性が高くなります。「石の上にも3年」という言葉はありますが、新時代で大切なことは、同じことを繰り返すだけでなく「新しい価値を生み出す」ことも注視すべきことの一つとなりました。

といっても、これは新しい事業を興し続けるということではありません。
大手企業のように潤沢なリソースがあるならば話は別ですが、多くの中小企業では資金や人材など使えるリソースが限られています。そこで有効な方法となり得るのが、今ある事業の「用途とターゲット」を変え「新しい価値を作る」ことです。


新しい価値を作ることで得られるメリット


用途とターゲットを変えることで、激変の時代を生き残ることができるということを冒頭でご説明しました。ここでは、具体的に用途とターゲットを変えることで、どのようなメリットがあるのかについてもう少し詳しく説明していきます。

顧客化できなかった層にアプローチできる
これまでお客さんになり得なかった層に、アプローチすることができます。特に、今まで「男性専門」「女性専門」のような固有の層をターゲットにしていた場合、間口を少し広げることでより新たな見込みが得られます。

既存の事業を活用するのでコストが安く済む
元々持っている資産（人材や商材など）を活かすという考え方なので、事業投資がほとんどかかりません。既存の事業から派生させるので、親和性も高く既存の事業活動に支障をきたすことなく事業設計がおこなえます。

印象イメージを再構築できる
特に「BtoB向け」の企業は、消費者には認知されにくく時には「地味」というイメージを持たれてしまいがちです。例えば、用途とターゲットを変えて「BtoC向け」のビジネスをすることで大きく印象を再構築できます。


用途とターゲットを変え新しい価値を作った成功事例


それでは、実際に「用途とターゲット」を変え「新しい価値」を作ることに成功した事例をいくつかご紹介します。

1.洋服の青山
スーツ販売数世界No.1の青山といえば「紳士服」というイメージがありましたが、現在は「洋服の青山」としてリニューアル中。多くの店舗で、「紳士服→洋服」へと看板が変更されているようです。「フォーマル、ビジネス」に特化したまま、男女の垣根を取り払うことで「2倍の市場」を得られました。洋服の青山 公式サイト

2.橋本醤油
「○○専用醤油」の元祖ともいえるのが、この橋下醤油が生み出した「玉子ごはん専用　昆布醤油」です。もともと、醤油の製造・販売を行っていましたが、醤油の用途を「玉子かけごはん専用」に絞ったら面白いのではないかという発想から、この商品が生まれて一躍ヒット商品となりました。橋本醤油 公式サイト

3.富士フィルム
写真フィルムで不動の地位を築いていたものの、デジカメの普及により売上が激減しました。そこで、写真技術を応用して化粧品・医薬品部門に参入しました。この機転により、再び成長軌道に返り咲きました。富士フィルムの「アスタリフト」は、わずか発売4年で売上高100億円を突破したとのことです。富士フィルム 公式サイト

4.シーブリーズ
もともとは、20~30代男性が海に行ってシャワーを浴びた後に使用してもらうことを想定して作られた商品でしたが、海に行く人も少なくなったため、用途を海という非日常から、部活、学校生活に変え、またターゲットも女子高生へ変えました。その結果、売上は低迷期の約8倍まで跳ね上がりました。シーブリーズ 公式サイト

5.榮太樓總本鋪
老舗の和菓子製造・販売を行う企業です。従来のパッケージは昔ながらのものでした。しかし、2007年、ちょうど創業150周年の節目に「あめやえいたろう」という新ブランドを設立し、女性をターゲットとしたおしゃれな飴を販売したところ、人気が殺到、予約待ちになるほどの人気菓子店となりました。榮太樓總本鋪 公式サイト


いかがでしたでしょうか。
時代の荒波に飲み込まれないためにも、用途とターゲットを変えることは重要な戦略のうちの一つです。同じやり方に固執せず、新しい価値を作り出すなど、常に変化し続ける柔軟さも大切なのではないでしょうか。経営者の皆さんの一助として、参考になれば幸いです。


＜ライタープロフィール＞

担当ライター：ryusuke
大手広告代理店にて、顧客である百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのWebライターとして活動中。執筆テーマは、グルメ関連やビジネス関連など、その他様々な分野のコラムや解説を得意とします。
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